【2018年現在】「リリィ・シュシュのすべて」ロケ地の今【詳しい場所も】
「リリィ・シュシュのすべて」とは
「リリィ・シュシュのすべて」とは、2001年に公開された岩井俊二監督の映画です。
若かりし頃の市原隼人や蒼井優などが出演しており、インターネット掲示板を通して物語が進んでいくという、当時としては斬新はストーリーの映画でした。
(後に同じようにインターネットを通して物語が進む「電車男」等がヒットします。)
監督の岩井俊二が、「遺作を選べたら、これにしたい」と語るほど、監督の想いが強い作品でした。
約17年後のロケ地・栃木県足利市を巡る
本作の公開は2001年、ストーリーの設定としては、1999年から2000年にかけて。
公開から、約17年後の今、本作が撮影されたロケ地をまわってみました。
本作のロケ地は、ほとんどが、ストーリーの設定と同じく栃木県足利市で撮影されています。(一部は宇都宮市で撮影されたそうです。)
探すのが大変なものもありましたが、回ってみました。
それでは、本作で出てくる順に、紹介していきます。
WonderGOO 足利店
映画は、主人公・蓮見たち3人組が置き引きや万引きといった犯罪をするシーンから始まります。
そして、CD屋でCDを大量に万引きしますが、そのシーンの撮影で使用されたのがWonderGOO足利店です。
現在のWonderGOO足利店がこちら。
リニューアルがなされており、撮影当時とは内装外装ともに全くの別物です。
また、作中では、CD売り場が広く設けられていましたが、店内のCD売り場は少なくなっておりました。
時代の流れですね…。
警報機を壊した小さなトンネル
ダッシュで逃げた蓮見たちは小さなトンネルの中で万引きしたCDの警報機を壊します。
そのトンネルがこちら。
作中で映っていた落書きもすっかり綺麗に消されていました。
中古CD屋さん
蓮見たちが万引きしたCDを売りに行く中古CD屋さん。
作中に映り込んでいる看板等から場所は特定したのですが、残念ながらもう閉店していました。
これも、時代の流れですね…。
EROTICのポスターを眺めるシーンの田んぼ道
蓮見は、その中古CD屋でリリィ・シュシュのアルバム「EROTIC」のポスターをもらい、背負って持ち帰ります。
途中、田んぼ道で休憩しながらポスターを眺めるシーンで使用されたのがこちら。
訪れた時期が稲作を行っていない時期だったため、緑の田園風景は見れませんでしたが、作中とほとんど同じ景色です。
後ろに見える白い建物がバンドー化学 足利工場です。(作中ではEROTICのポスターで隠してあります。)
錆
鮎中学校(足利県立協和中学校)
作中で多くの重要なシーンの舞台となる「鮎中学校」は足利市立協和中学校で撮影されています。
中に入ることはできませんが、外観を見る限りは当時と同じです。
蓮見と剣道部の仲間が立ちションをする橋
蓮見が剣道部の仲間と、同学年の女子の悪口を言いながら立ちションをするシーンで使用された橋です。
森高千里さんの曲のタイトルにもなった有名な「渡良瀬橋」の少し下流のほうにある「中橋」。
撮影当時と同じでした。
池田先輩に連れて行ってもらうラーメン屋
剣道部の先輩である池田先輩にラーメン屋に連れて行ってもらいますが、そこで使用されたといわれる「夢屋」がこちら。
現在も営業を続けています。
作中では、昼にラーメンを食べていましたが、実際の営業は夜のみとのこと。
予定が合わず食べられなかったのが残念です。
「夢屋」の向かい側には、撮影時のロケ弁の仕出しを行ったと噂される店、「グルメランチ」があります。
野球応援後、星野を知っている他校の不良グループと出くわす駅
野球応援後、星野を知っている他校の不良グループと出くわし、そこで星野が小学生時代にイジメられていたことが発覚します。
そのシーンの撮影に使われたのが「JR足利駅」です。
作中では、改装工事がなされる前の古い足利駅でしたが、今もその当時の面影を少し残しています。
津田詩織が援助交際をする際に待ち合わせに使った橋
蒼井優演じる津田詩織が援助交際の待ち合わせに使った橋も上記と同じ「中橋」です。
当時とほとんど変わっていないようでした。
何度か登場する無人駅「県駅(あがたえき)」
冒頭部分や、蓮見が津田を送っていくシーンなどで使われた「東武伊勢崎線 県駅」。
「あがたえき」と読むそうです。
本作では「閉鎖的な田舎」がひとつのキーとなっていますが、それをこの無人駅はよく表しています。
最後に
いかがだったでしょうか。
「リリィ・シュシュのすべて」が公開された2001年から17年後のロケ地は変わっているものもあれば、当時のままのものも。
私はこのロケ地巡りを日帰りで行いましたが、栃木県足利市は自然豊かであり、とても楽しい一日でした。
また、これから「リリィ・シュシュのすべて」のロケ地巡りをしたい!という方は、足利市の公共交通機関のことを考えると、自動車移動でないと巡るのはほぼ不可能だと思います。
これから、5年後、10年後、20年後、このロケ地たちも姿形は変わっていくでしょうが、いつになっても「リリィ・シュシュのすべて」は名作だと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます。